声で何かを届けたい。そんな思いを胸に、ついに初めての「ボイスサンプル」録音に挑みました。
場所はとある都内のスタジオ。いつもの自分とは少し違う緊張感の中、マイクの前に立った瞬間、体温が上がった気がしました。
正直、まだ自分の武器は何なのかもわからない。でも、たった一言に全てを込めようとしたあの時間は、確かに本気だった。
最初に選んだセリフは…
やめろ。その一発で、全部が終わる。
このセリフを録った瞬間、ディレクターさんから「怒りは判断を鈍らせる。その世界観を大事に」と言われ、思わず背筋が伸びました。
その後も続くセリフで「仲間っていうのは、そういうもんだな」と口にしたとき、自分の中で感情が動いたのを感じました。まるで、登場人物の心と自分が一瞬リンクしたような感覚でした。
リップノイズ、抑揚、マイクとの距離…
やってみて改めて痛感したのが「プロの声優ってすごいな」ということ。
ちょっとした唇の音(リップノイズ)もマイクは拾いますし、感情を込めたつもりの抑揚も、録音して聞き返すと意外と平坦だったり。
「大丈夫。最初はみんなそんなもんですよ」とスタッフさんに笑われて、ちょっとホッとしました。
ナレーションにも挑戦
もう一つ収録したのが、ライフスタイルを表現するようなナレーション。
朝の光が差し込む部屋で、ふと、思ったんです。
誰のためでもない、自分の時間を生きてみたいと――
これは、自分自身のライフスタイルとも重なる部分がありました。
モノを減らし、欲を手放すことで、見えてきたものがある。
そんな等身大の想いを、声という形に乗せられた気がします。
FIREという生き方との共鳴
実はこの収録には、もう一つの目的がありました。
それは「FIRE(経済的自立と早期リタイア)」という考え方と出会い、その価値観を誰かに伝えてみたかったこと。
今、私は自由です。ファイヤという生き方と出会って。
そんな一言をナレーションに入れたのは、きっと偶然じゃありませんでした。
「誰のためでもない、自分の人生を生きる」というテーマは、演技の中にも、自分の生き方にも重なっていたんだと思います。
これからのこと
まだまだスタートライン。
演技も、発声も、表現も、全然できていない自分ですが、今回のボイスサンプルが、自分にとっての「第1章」になりました。
プロの世界は、きっと厳しい。
でも、「その一発で、全部が変わる」と信じて、これからもマイクの前に立ち続けたいと思います。
最後に
何かを始めるのに、年齢もタイミングも関係ない。
大事なのは「やる」と決めたその一歩だと思います。
同じように「声で何かを届けたい」と思っている方がいたら、ぜひ一緒に頑張りましょう。
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